岐阜市・岐南町・各務原音楽教室 指の運び:小さい子には指番号よりこれが効く!
ピアノの楽譜をみると、指番号が書いてあるものが多いですね。
親御さんもお家で練習を見るときに
「ここは①の指でしょ!」
「ここは③を使わなきゃダメよ!」
など、アドバイスされたこともあるのではないでしょうか。
実は小学校低学年くらいまでの小さい子どもには、もっと理解しやすい方法があるんです。
それはずばり、指の擬人化。
子どもたちはみんな指を番号で覚えてはいません。
でもお父さん指、お母さん指という言い方ならみんな分かりますよね。
なので、指番号を覚えるヒントとして、最初のうちは指を擬人化して伝えるとわかってもらいやすいです。
お兄さん指やお姉さん指、赤ちゃん指は、兄妹の名前をつけてあげてもいいですね。
ある日のレッスン。
とっても感受性が強くいつもニコニコ前向きな小学校2年生の生徒さん。
普段から
「僕は出来るぞ!」
「僕の指、頼んだぞ!」
など、自分で自分にハッパをかけることも多いです。
そんな彼は親指の動かし方に少し癖があり、一本だけ外を向いてしまったり、鍵盤から落ちてしまったりということが多かったのですが
私がそれを指摘するのに
「お父さんだけお出かけしちゃってるね」
と言ったところ、彼はすぐ理解して
「お父さんは、ママを見ていないとダメなんだね。あ!家族みんなでお仕事するんだね!」
と言ってくれました。
そういえばこの彼、普段から音符をちゃんづけで呼んだりと、擬人化が得意な子なんです。
画一的に同じことを伝えあるレッスンではなく、その子に合わせて声の掛け方も変えていくと、一人一人がより楽しく、才能を伸ばせます。
そういった小さなことを逃さず大事にすることで、子どもの感受性や表現力を引き出せると信じています。
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